シークレットプリンセス〜山下龍牙編〜
大学の帰り道。
「おい。」
「ケイジさん。」
タバコを咥えたケイジさんに
呼び止められる。
「なんですか?」
「お前に聞きたいことがある。
どうして龍牙の変装を見破ったのか。」
ケイジさんは
私に近づいてくる。
「どうして…ですか?
カンですかね?」
ケイジさんが
タバコを手に持つと私にこういう。
「カンか…。
お前に一つ忠告だ。
龍牙に聞いていると思うが
龍牙はある組織について調べている。
もしかしたら
お前のことが
その組織について知れ渡っているかもしれない。
だから。
指に龍を持った男には気をつけろ。」