シークレットプリンセス〜山下龍牙編〜
「ゆめちゃん。
君の監視生活は今日をもって終了する。」
「え…。」
私は
目を見開く。
「もうこれからドラゴンに狙われることはないとは思う。
でも
俺の近くにいるとまた狙われる可能性があるから…。
もうゆめちゃんは
自由の身だよ?」
龍牙さんは
にこりと微笑むと私の横を去って行った。
私は
龍牙さんが行ってからも
ずっと立ち尽くしていた。
いなくなってから気づいてしまったこのココロ。
そして。
この思い。
私は
龍牙さんが好きなんだ。
そう気付いてしまった。