トライアングル
「え?それはないでしょ。

てか、何の為に?」



直は、ベットの中で反転して

うつ伏せに、なりながら呟いた。


「兄貴に、前言われた」


「え?何を?」


私は驚き過ぎて、手が止まった。


「鈴の声、聞こえるってさっ。

まぁ、聞こえてると思ってたけどね」


「うそ〜恥ずかしい〜」



私は、両手で顔を隠した。



そこに、いつの間にか起き上がっていた

直が、私の腕を引っ張って、引き寄せた。



「何、オレの許可なく、服来てんの?

兄貴に、もっと聞かせてやれよ!

オレに感じてる、鈴の声を…」


「なっ…何考えてんの?

淳だって、聞きたくないって…」



直は、私の両手を掴んで

せっかく着たシャツを

無理矢理脱がした。




< 106 / 396 >

この作品をシェア

pagetop