トライアングル
「そんな訳ないじゃん!

直、こっち向いて」


そっぽ向いてしまった直に

私は、後ろから話し掛ける。



イジケた直の、機嫌を治すには!


私は、後ろから抱き付いて

小さい声で囁いた。



「直、好き…」


直の体が、ピクッと動いた。

でも、まだダメな模様。


「直、大好き…。

直が足りない。

直…愛してるよ」




私の言葉に、直はガバッと振り返り

私の上に、覆い被さってきた。




「鈴、それ反則。

朝までオレの相手、してくれんの?」



怪しい笑みに、ちょっと恐くなった…。




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