トライアングル
「早過ぎ!ホームルームちゃんと

出たのか?」


「それは…さすがに出てると

思いたいけど…」


「怪しいけどねー」


「あははっ…じゃあ、お先に~」


「バイバーイ」




私が、直の側に掛け寄ると

直が、ニコッと笑って肩を組んで

歩き出した。



「あー、なるほど」


「すげーラブラブ」


「あれが、デレバージョンね」


「納得!」


「デレバージョン?」


「入学式の挨拶が、シャキっと

バージョン」


「そーゆーことね」



大倉くんも、納得したらしい…。


「まぁ、こんなの序の口だけどね」


「「え??」」




大倉くんと昴くんは、固まった…。




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