トライアングル
「キャッ!しゃべってくれましたね!

うれしい!!」


「お前…。こんなことしても

意味ないから、やめろ」


「……そんなことはわかってますよ…」



いきなり浪瀬は、泣いてるような

仕草をした。




「はぁ…」


「直が、鈴さんが大好きなのは

十分にわかってますよ…


でも…それと同じくらい私も

直が、大好きなんです…」



浪瀬は、嘘泣きかと思いきや

本当に、涙を流していた。



それを、確認しただけなのに…。



「そんなに、見つめないでください…

照れますよ…」


「は?お前って、アホ過ぎるな」


「いや~。こんなに直と話せるなんて

幸せ~」




オレが、呆れた顔をしていると

やっと担任が、入ってきた。



おせーよ。




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