トライアングル
私の逃げ場
鈴side


電車に乗って、最寄り駅に降りると

家にも帰りたくなくて、家とは違う

方向に、歩いていた。



どーしようかな〜。



そう思っていると、自転車で誰かに

追い抜かされた。



「淳?」



私の声で、自転車が止まって

後ろを振り向いた。



「鈴!気付かなかった。

何やってんだ?」


「…うーん…」


「直は?一緒じゃねーの?」


「うん…」


「珍しいな!ケンカ?」


「………」



私は、気がついたら泣いていた…。



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