トライアングル
「そっか。何か、すげぇーヤツなんだな」


「うん。直は、ペースを乱されるの

キライなのに。

今まで直に、言い寄って来てた子には

いないタイプかも…。

大人しそうなだけど、強引?」


「鈴とも、違うもんな」


「うん…。

友達には、ならないタイプだね」


「でも別に、直がそいつに惹かれてる

訳じゃ、ないんだろ?」


「たぶんね…」


「不安でも、あんの?」


「何か…わかんないけど…恐い…」



私は俯いたまま、何も言えなくなった。


淳は、私の頭を撫でながら

私を見つめてくる…。





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