トライアングル
屋上まで来ると、直は腰を下ろした


「あの子、直のこと…スキなんだね」



「どーでもいいし」



「え?そんな言い方…」



「オレに話あったんじゃないの?」



そうだった…



あの子の存在で一瞬飛んだ




「あのね、朝エレベーターで……

何でギュッとされたのかわかんなくて…




「はぁ?」



直は思いっきり、溜め息をついた



「だからって、オレに聞きに来るなよ」



「だって〜」



私が、下を向いてると

朝の様に、直に抱き締められた




え??




「どーゆーヤツを抱き締めたいかって

わかんねぇ?」



「え?それって…」




直はしばらく私を強く抱き締めると


スッと突然、体を離して


私を、屋上に残して帰って行った…




 
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