トライアングル
「じゃあお前は?

あの男に抱き付いてただろ?

オレのこと言えんの?」


「大倉くんは、私が腰を抜かしたから

運んでくれた、だけだよ…」


「あんなに、抱きついてたくせに」



~♪~♪~♪~♪~



「はい。うん、愛桜ごめんね。

すぐそっち行くね…」



鈴は電話を切ると、オレの目を見て

言った。



「愛桜たちが探してくれてるから行くね」


「話、終わってないだろ?」


「今は話しても無駄だよ。


少し、時間ちょうだい…」



そう言うと、鈴はゆっくり

去って行った。



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