トライアングル
「そう。オレ、この旅行で

どんどん攻めるから!覚悟しとけよ!!」


直はそう言うと、スタスタと歩いて行っ

てしまった。



「直っ!待ってよ〜」


私は、大きなスーツケースを

ガラガラさせて追いかけた




直の隣に追い付くと、直の顔をじぃーと

見つめてしまう



「何だよ、見んなよ」


「さっき言ったの、ほんと?」


「あぁ。」



ドキ!!!




『あれ?何で…動揺してるの?』

 


………

……





「鈴、着いたぞ!ボーッとし過ぎ

迷子になんなよ」



直は、私の頭をいつものように叩いて

2年生の方へ行ってしまった



私は、その後ろ姿を見つめていた




「おはよー」


「わっ!愛桜!!…おはよ」


「…何かあったの?そんな焦って」


「え??」



動揺を隠せない私に、愛桜はニヤニヤし

て顔を覗き込んでくる。




さぁ!!波乱の修学旅行の幕開けです





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