トライアングル
かなり険悪な雰囲気の、車内も

マンションに、着く頃には

和やかになっていて、ホッとした…。




色々あってから。

淳と直と、3人でいるって

もしかして…初めて??



何だか、恥ずかしいような

照れくさいような

複雑な気分だった…。




駐車場に、スムーズに停めた淳を

誉めたら、直が不機嫌になった。




「直〜、怒らないでよ〜」


「うるせぇー」


「素直に、すごいと思っただけじゃん」


「わかってるって。でもムカつく!」




淳も、わざと私の荷物を持つから

更に、直がいじけてしまった…。



エレベーターに乗ると、直は奥の壁に

寄りかかった。



淳は、ボタンを押していたから

前を向いている。



私は、そっと直の隣に行くと

背伸びをして、直の唇にキスした。




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