トライアングル
私の家のドアに寄りかかって

背伸びをして、直のキスに答えた。


唇が離れて、鼻の先がぶつかるくらい

近い所で、直に見つめられると

心臓が、キューっと締め付けられた。



「何で、こんなに…スキなんだろ」


「え?」


「オレ、自分が怖い。

鈴のこと、スキ過ぎて…。

どこまで、スキになるんだろうって

思う」


「直…」


「鈴はオレのことウザくならない訳?」


「そんなこと、心配してるの?」


「たまーにな」


「そんな直も含めて、スキだよ…」



私がそう言うと、安心したのか

優しく微笑んだ。



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