トライアングル
お店を出ると、直にストラップを渡された。


「ありがとう」


「いーえ」


「やっぱり可愛い!!」


私が、ストラップを出して見ていると

直は、やっぱりやさしい目で見ていた。



「もう…そんなに見ないでよ」


「いいじゃん!減るもんじゃないし」



私が、ストラップを携帯に付けると

直は、また手をぎゅっと握ってきた。



しばらく歩くと、川下りの乗り場があった。



「わぁ〜スゴイ!直、乗ろう〜」


「マジ?乗りたいの?」


「早く早く〜」



私は、初めての川下りに興奮して

直の手を引っ張った!



「お二人さんねー。はい、どーぞ!」



お金を払い、ボートに乗り込む。



「出発しますよー」



おじさんが、ボートに乗って漕ぎ始めた



爽やかな風が当たって、気持ちがいい。


直を見ると、ちょっと嫌がってたのに


嬉しそうな顔をしていて、安心した。




自然の景色が、キレイ過ぎて

2人でつい、見入ってしまった…





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