トライアングル
「鈴ちゃん、何から見たい?」


「うーん。やっぱ白熊かな」


「よし、行こう!」



手を引っ張られて、びっくりした!



でもびっくりして、振り解けなかった…




「わぁーいたいた!

すごく迫力だなー」


「うん!おっきいねぇー」



私はガラスに近付いて、ずっと見たかった

白熊に目が釘付けになっていた。



そんな私を、大倉くんは優しく見つめていた…




さすがの私も視線に気付いて、振り返った。



「何?」


「うん…やっぱスキだなーと思って…

見てた…」




私は何も言えなかった…




< 272 / 396 >

この作品をシェア

pagetop