トライアングル
私がゆっくり振り返ると、不機嫌そうな

直の姿…



直は私と大倉くんの顔を順番に見た。




「あのね、直…」


「2人で回ってたの?」



私が話そうとすると、直に遮られた…



「ごめん。鈴ちゃんに俺が無理矢理

頼んだんだ。

だから鈴ちゃん怒らないでやって?」




大倉くんの言葉に直の眉毛はぴくっと

反応した




「お前に聞いてねーし。

外してくんねぇー」




直は冷たい声で大倉くんに言った。





「先に戻ってるね…」




そう言って、大倉くんは去って行った…





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