トライアングル
「ちょっとこいよ」



私の腕を乱暴に掴んで、非常口の前に連れて

来られた。



「で?あんなにオレが心配してたのに

浮気してんの?」


「違う!浮気じゃない。

大倉くんに今日だけ時間欲しいって…

今日終わったら、友達ちゃんとやるって

言われて…」


「へぇーそれで一緒に回ってたんだ

オレの嫌がることすんだ

バレないとでも思ったんだろ

ふざけんなよ!?」




そう言うと、直はすたすたと歩いて

行ってしまった…





私はその場にしゃがみ込んだ…




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