トライアングル
今まで見たことない、直の甘い顔に
断ることは出来なかった…。
「うん…」
「やった!!」
そんな可愛い直に、思わず笑ってしまっ
た。
私と直が、集合場所に戻ると
すでにたくさんの人が帰ってきていた。
「鈴、遅い!どこまで行ってたの?」
「ごめん…そんなに遠くには行かなかっ
たんだけど…」
「楽しかった?」
「うん!…でね、夜も会うことになって
ごめん!また抜けさせて…」
「いいけど…答えは出たの?」
「………」
「なぜ、黙る」
「どーしよう、愛桜…。
私、決められない」
私の答えに、愛桜は呆れ顔。
「中途半端なことすると、
どっちも傷付けるんだからね!」
「うん、わかってる」
ホテルに到着して、宴会場で夕食を食べ
た。
帰り道、後ろから声を掛けられた。
振り返ると、直のクラスの杏だった…。
「ちょっとお話があるんですけど、
いいですか?」
愛桜は、先に部屋に帰っててもらって
杏について、廊下の隅に行く。
「あの、午後の自由時間、直くんと一緒
だったんですか?」
さっきとは打って変わって、
鋭い目つきで聞いてくる。
「そーだけど…何?」
「鈴さんは、直くんのことスキなんです
か?」
「………」
「何黙ってるんですか?
鈴さんって、直くんのお兄さんと
付き合ってるんじゃないですか?
どっちか、はっきりしてもらわないと
困るんですけど!」
そう怒った口調で言うと、そのまま
帰って行ってしまった。
断ることは出来なかった…。
「うん…」
「やった!!」
そんな可愛い直に、思わず笑ってしまっ
た。
私と直が、集合場所に戻ると
すでにたくさんの人が帰ってきていた。
「鈴、遅い!どこまで行ってたの?」
「ごめん…そんなに遠くには行かなかっ
たんだけど…」
「楽しかった?」
「うん!…でね、夜も会うことになって
ごめん!また抜けさせて…」
「いいけど…答えは出たの?」
「………」
「なぜ、黙る」
「どーしよう、愛桜…。
私、決められない」
私の答えに、愛桜は呆れ顔。
「中途半端なことすると、
どっちも傷付けるんだからね!」
「うん、わかってる」
ホテルに到着して、宴会場で夕食を食べ
た。
帰り道、後ろから声を掛けられた。
振り返ると、直のクラスの杏だった…。
「ちょっとお話があるんですけど、
いいですか?」
愛桜は、先に部屋に帰っててもらって
杏について、廊下の隅に行く。
「あの、午後の自由時間、直くんと一緒
だったんですか?」
さっきとは打って変わって、
鋭い目つきで聞いてくる。
「そーだけど…何?」
「鈴さんは、直くんのことスキなんです
か?」
「………」
「何黙ってるんですか?
鈴さんって、直くんのお兄さんと
付き合ってるんじゃないですか?
どっちか、はっきりしてもらわないと
困るんですけど!」
そう怒った口調で言うと、そのまま
帰って行ってしまった。