トライアングル
マンションを出て、学校までの道を歩いてると



横から視線を感じる…



ふと見ると、直がこっちを見ていた



「何?」


「別にー編み込みしても、ハネてるなーっと
思ってー」


「いいでしょ!気にしないでっ」


「オレは別に気にしてないし!鈴が1人で
焦ってたんだろ」


「そ〜だけど〜。

あっ!?直、急いで!!

遅刻遅刻~」


「鈴が遅いんだろ。

遅刻したら、覚えてろよ!」


「え??恐い〜」


私のびっくりした顔を、直はにやっと
見ていたけど…。。



2人でダッシュして、学校の正門を
くぐり抜けた。



昇降口まで来ると、直は私の頭をポンと
たたいて、2年の下駄箱に向かって行く。



「じゃーな!」


「直、バイバイ!」



私が答えると、直はニコッと微笑んで
走って行った。




「りーん!遅かったね」


前からこっちに向かってくるのは
私の親友、“生田愛桜”いくたあいら


「愛桜、おはよ!」


「今日も幼なじみくんと登校?」


「隣だからね」
  

「1年でどんどん男になるからねー
直くんもかなり背伸びてない?」


直は2年になって、10㎝も背が伸びた


1年の頃は、目線があまり変わらなかったのにここんとこは私が見上げる程



仕草もかなり幼さがなくなって…


直も告白されることが増えたみたい。



でも直は全部断っているって、噂…






スキな子でもいるのかな??





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