トライアングル
気が付くと、ベットに寝ていて…。


直が、優しく頭を撫でながら

私を見つめていた。



「おはよ」


「あれ?私…」


「最初から、ぶっ飛びまくってたな」


「いや~言わないで」


布団の中に、うずくまる私を布団ごと

抱き締めた。



「そんなに良かった?」


「だって、ひさびさだし…」


「キレイだったよ」



直は、腕の力を緩めると、

ゆっくり布団を捲った…。



直の顔が、近付いてきて

にっこり笑った直が、満足そうに

私を、じぃーっと見つめた…。



「ぜってぇー離さないからな」


「離れないよ」



直は、真剣な顔でそう言うと

私の唇を奪った。




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