トライアングル
夕食は、部屋に持ってきてくれて

ゆっくり食べられて、優雅な時間だった。



和食中心の料理は、どれを食べでも

すっごくおいしくて、直とたわいもない

話をしながら、楽しい時間を過ごした!




何と、部屋には露天風呂が付いていて

ちょっと恥ずかしかったけど、直と一緒

に入った。




「鈴、何でそんなに離れんの?」


「恥ずかしいじゃん!」



温泉に肩まで浸かって、身体を隠す…。



直は、露天風呂の中から川が見えるのか

下を覗き込んでいた。



「りーん、おいで!下に川が見えるよ」



子供みたいな笑顔に、ドキッとして

悩みながらも、興味もある景色に

ゆっくりと直に近付いた…。



「やっと、来た」



直は、私の肩を引き寄せると、

目の前に広がった、綺麗な夜景を見たり

真下に流れる、川の音を聞いた。




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