トライアングル
「直と2人で旅行、初めてだね」


「邪魔者がいないって、最高だなー」


「あはは。邪魔者って、可哀想…。

今頃、くしゃみしてるかもね」


「しまくりだな」


そう言うと直は、私を抱き締めた。


「鈴、幸せだよ」


「お前、ここで襲われたいの?

そんな可愛いこと、言うなよ!」



直は、少し私を離して、顔を

近付けてきた。



「いいよ。

今日は、何でも直に付き合うよ」



私の言葉に、直の理性はすぐに飛んだ!




お互い無防備な露天風呂で


自然の中の川の流れを聞きながら


今までにない、快楽を味わった…。




開放感に溢れた、この場所は


いつもよりも、数倍お互いを大胆に


してくれる…。






私を愛おしく見つめる瞳…


耳元で愛を囁く唇…


お湯で濡れて、星空で光る身体…




何もかもが、胸の奥を締め付けて


1秒も離れたくないと、お互いの身体を


求め続ける…。




心も身体も一つになった、幸せの瞬間だった…。








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