トライアングル
鈴side
あれから、1ヶ月が過ぎた。
あの後、直とすれ違うことはあっても
目も合わなければ、話すことはもちろん
なかった。
その度に、どうにも出来ない想いを
抱えながら、私は走って走って
直のことは頭の中から
全て消し去った…。
夏休みに入り、私は受験に向けて
塾に通い出した。
淳が、通っている予備校の隣にあるから
行き帰りも、淳と一緒にいられて
幸せな毎日だった…。
志望校を淳の高校だけど、まだ合格圏内
にも入っていない。
「鈴…無理してない?」
「志望校?目指したら、ダメ?」
「そーじゃないけど、今の鈴は
引っ張り過ぎた糸みたいで…。
たまには直とも話してやれよ…。
アイツ、毎晩何やってんのか!
2人共、オレに気を使わないで
話すくらいいいんだぞ?」
私は何も言えなかった。
直のことを、忘れるようにしなきゃ
生活出来なかったから…。
直が、毎晩遊び歩いているのは
私も知っていた。
でも、手を伸ばしてしまったら
どうなるか、怖かったから…。
何も出来なかった…。
あれから、1ヶ月が過ぎた。
あの後、直とすれ違うことはあっても
目も合わなければ、話すことはもちろん
なかった。
その度に、どうにも出来ない想いを
抱えながら、私は走って走って
直のことは頭の中から
全て消し去った…。
夏休みに入り、私は受験に向けて
塾に通い出した。
淳が、通っている予備校の隣にあるから
行き帰りも、淳と一緒にいられて
幸せな毎日だった…。
志望校を淳の高校だけど、まだ合格圏内
にも入っていない。
「鈴…無理してない?」
「志望校?目指したら、ダメ?」
「そーじゃないけど、今の鈴は
引っ張り過ぎた糸みたいで…。
たまには直とも話してやれよ…。
アイツ、毎晩何やってんのか!
2人共、オレに気を使わないで
話すくらいいいんだぞ?」
私は何も言えなかった。
直のことを、忘れるようにしなきゃ
生活出来なかったから…。
直が、毎晩遊び歩いているのは
私も知っていた。
でも、手を伸ばしてしまったら
どうなるか、怖かったから…。
何も出来なかった…。