トライアングル
夏休みも終わり、学校が始まった。

淳も、部活が再開したから

予備校の日数が減ってしまって…

また、会えない日が増えてしまった。




淋しくても、甘えられた直もいない。


私は、淋しさを勉強に注ぎ込むことしか

出来なかった…。




そんな時、突然起こった!


私は、塾が終わって駅まで歩いていた。

駅の中に、ふと目をやると



「淳……?」



遠くに、淳に似た男の人が目に入った。

立ち止まって見ていると、淳らしき人の

側に走ってくる、女の人…。



『え?』



その女の人は、淳らしき男の人に

抱きつくと、首に手を回して

人目も気にせずに、キスを始めた…。




淳らしき男の人も、女の人の腰を

引き寄せて、キスに答える。




私は、淳かはっきりしなくても

信じられない光景に脚が震えた…。



やがてキスが終わり、男の人の顔が

はっきりと見えた。



淳………



淳だった…。



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