トライアングル
浮気
私は、急いで後ろを向いて

とにかく走った。



忘れたい…



忘れたい…



ウソだ!絶対ウソだ!!




淳が、裏切ったりする訳がない!



そう心に叫び続けて、とにかく走った。




普段は、駅からバスに乗るところを


夜の道を、ひたすら走っていた。





家の側に近付くと、さすがに脚が限界を

通り越して、その場に転んでしまった…



その瞬間、眩しい光が私を照らす!


その光は、私に向かって

どんどん近付いてくる。




『引かれる!!』


とっさに動こうとも、足がうまく

動かない。



ププーーーーー!!!


光の正体のバイクからも

クラクションが鳴り響く!!



バイクは、私を引く手前で

止まろうとして、バイクごと倒れた…



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