トライアングル
「鈴…ここ道路だから

今度はマジで、引かれるぞ!」


私を起き上がらせると

バイクも、ゆっくり起こした。



「ねぇ、それ誰の?」


「あー先輩の」


「バイクなんて乗って…

何やってんのよ!」


「オレの話はいいから、公園行くぞ」



直に手を引かれて、公園に歩いていく。


直の後ろ姿が、男らしくなっていた…




「で、どーした?

どーせ兄貴のことだろ?」


「……淳が浮気してたの…」


「はぁ??

見間違いだろ?」


「淳だった…」




直は、私の顔を見て、立ち上がると

携帯を出した。



「……淳にかけてるの?」



直は、携帯を耳にやると

私が聞いても、何も言わない。




そのうち、淳が出たのか?口を開いた。





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