トライアングル
私の目から、ポタポタと零れ落ちる涙…


「鈴…ほんとごめん。ごめん。

鈴のこと、スキな気持ちは変わらない。

俺…ほんとごめんなさい。」


「出てって!」


「鈴…。」


淳は、やつれた表情で私を見る。


「もう、顔も見たくない!大嫌い!!

早く、出てってよーーー」



私が、泣き叫ぶと、しぶしぶ淳は

部屋に、戻って行った。




直は、静かに私を抱き締めた…。



私は、直の胸で、気が済むまで

ひたすら泣いた。


直は、ずっと背中をさすってくれて

私に付き合ってくれた。




「直…ごめんね…」


「何でだよ。

今に始まったことじゃないだろ??」


「えへへっ…そーだったよね」



直と、気まずかったことなんて

すっかりお互い忘れていた…。








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