トライアングル
学校までの道を、直と並んで

手を繋いで歩く。



何度、こうやって歩いただろう。


明日から、もう出来ないんだと思うと

急に切なくなってきた。



つい、直の手をギュッと握った。


直は、びっくりした顔をして、

私を見たけど

ギュッと握り返してくれた。




学校に入ると、愛桜が私を見つけて

走ってきた!



「鈴ーー!遅いよ、何やってたの?」


愛桜は、隣の直のことを、チラッと見て

あーと納得した顔をしている。



「何で、納得してんの?」


思わず、直も突っ込んだ!



「見てたらわかるって!どーせ、朝から

ラブラブしてたんでしょー!?」



はい。反論出来ません……。





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