トライアングル
私は7時前に、淳の家に行った


ピンポーン!



ガチャ!!



ドアを開けたのは…直だった



「鈴、どーした?」


「淳、帰ってきてる??」


「…あーまだだけど…」


「じゃあ待ってるね!」



淳の部屋に入ろうとすると、直に手を

引っ張られた



「兄貴、帰ってくるまで、こっちいれば?」


直は自分の部屋を指差した



「そーだね!」



直の部屋は、いつも片付いていて整然と

している



淳の部屋とは大違い…


淳の部屋は、物も多いし服は脱ぎっぱなし…

ガチャガチャな部屋だ




「はい、食う?」


直はアイスを持ってきてくれた!

私の好きなチョコのアイス

そう…直は私の好みをすごくわかっている



「ありがと」



2人で座ってアイスを食べていると

直が口を開いた



「兄貴に用事?」


「え?用事って言うか〜明日休みだし…

最近会ってないから、話したくて」


「ふーん」



直はそのまま黙ってしまった

自分で聞いてきたのになー。



「直!修学旅行、楽しみだね〜

もう班決めした?」


「まだ」


「早く行きたいな〜」


「そーか?」


「え?直、楽しみじゃないの?」


「そーゆう訳じゃないけど。

鈴、迷子にならないよーにしろよ!」


「なっ!!大丈夫だって〜

子供扱いしないでよ」



私が、直の頭をポカっと軽く叩くと

不機嫌そうな顔をしていた直の顔は

いきなり笑顔に変わった!




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