トライアングル
「オレも、鈴とタメに産まれたかった

そしたら、同じ学校行けるのに」


「じゃあ、来年うちの高校、受ける?」


「そんなの当たり前!

受けるつもり」


「そーなの?初耳だよ…」




驚く私に、直は私の顎をくいっと上げた。



「鈴!絶対、他の男にやさしくなんか

すんなよ!言い寄られても、無視しろ」


「うん。大丈夫だよ、私は」



至近距離で言われて、私はドキドキ

し始めた。



直は、ポケットから、何かを

取り出して、私に手渡した。




「鈴のこと…信じてるけど、念の為!」


「え?これって…」




小さい箱を開けると、シルバーの可愛い

指輪が光っていた…。





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