トライアングル
「鈴、高校入学おめでとう」


私の大好きな笑顔で、

直が、私を見つめてそう言った。



「ありがとう」



直は、私の左手を自分の方に

引き寄せると、ピカピカ光る指輪を

薬指に、はめてくれた。


「きれーい」


「安モンだけど」


「嬉しい」



私が、手を動かして指輪を見ていると

直は満足そうにしていたが、一言言った!



「毎日つけろよ!

学校に、絶対して行けよ」



やっぱり…そういう意味がかなり

込められてるよ…ね…??



でも素直に嬉しくて、そんなこと

言われなくても、毎日つけると思う。



2人で、一緒に私の部屋を出て

マンションから、歩いて駅の方へ向かっ

た。




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