トライアングル
「直…?」


「ここで止めとかないと、

マジ、ヤバい…。

てか、だんだん焦ってきてただろ?」


私の心を読んでいた直に、

恥ずかしがりながら

でもあの時、止まってくれて

ホッとした。



「バレてたんだ…」


「鈴のことなら、何でもわかる!」



自信満々な直は、

すっかり、元気を取り戻していた。




「遅くなって、ごめん…」


「ううん」


「入学式から説教だったりして…」


「有り得るね」



最後に、ギュッと抱き締めると、

軽くキスをして、直と分かれた。







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