トライアングル
一通り騒いだ後、大倉くんは私の隣に

座ってきた。



「奈菜ちゃーん、ガンバレ!」


大きな声で、応援している。


と、思ったら私の側に寄りながら

話かけてきた。




「鈴ちゃん、ボーリングは得意?」


「え?うーん、ヒサビサだからね」


「教えてあげよっか?!」



どんどん寄ってくる、大倉くんに

私は、少し離れた。


それでも、寄ってくる大倉くんに

困ってると、私の番になった。



あー助かった…



逃げるように、ボールを取りに行った。



「ガード、固いなー」


大倉くんは、ボソッと呟いていたらしい。



私が、8本倒して戻ると


「お帰りなさいませ、鈴お嬢様!」



まるで執事の様に、手を差し出してきた。



「え?」


「鈴ちゃん、照れてるー」



大倉くんは、ニコッと笑った。



大倉くんの隣に、座らせられると

質問攻めにあった。




「鈴ちゃんの彼氏って、他校?」


「そう」


「地元一緒なの?」


「そうだよ」



すると、隣から奈菜ちゃんも会話に

入ってきてくれた。





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