名前を呼ぶまで




「…うん!まかせてよ!」



こういうのが精一杯





今まで曖昧なことしてた自分が悪いんだ
そう言い聞かせてすみれを応援するしかないんだ。









なにもしないでただ好きでいるだけだった私と違って、すみれは積極的だった。




たわいもないメールのやり取りをして、5月の健太の誕生日にはサッカーのスパイクを入れる袋をあげて、試合のレギュラーに選ばれると健太の好きなチーズケーキを作ってあげたり。



すみれは頑張っていた。




わたしなんかよりずっと。




神様がどっちを選ぶかなんて一目瞭然だった。












< 2 / 3 >

この作品をシェア

pagetop