しましまパンツマン
紳士は何事もなかったように、上着を羽織り席を立ちました。


「お勘定」

平然として会計を済ませ、黒いベンツに乗り込みました。


「人ってわからないわね」

メーイさんがポツリ言います。


「そうですね。意外ですね」


穏やかにダイアさんは微笑んでいます。


「黒玉の、桃ボケだなんて」


「め、メーイさん!?」


ダイアさんは、「貴女こそ意外ですよ」と言いたいのを堪え、笑いを懸命に抑えました。



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