しましまパンツマン
そして、でーんさんからもらった和菓子の包みを「でーんさんからです」とコルキさんの手にしっかりと渡しました。


「まあ、嬉しい」

コルキさんは中身をちらと見て、疲れた顔に笑顔を浮かべました。


「イチノちゃん、帰ってきて早々、申し訳ないんだけどね。なっしー様をアスうさぎさんのお店にご案内してくれないかしら、車で」

臭い匂いになるだけ、なっしーから離れていたイチノちゃん。


「悪いわね、でもお願いね」


「はーい」

渋々、承知して旅館の裏手駐車場から車を玄関前まで移動させて、なっしを後部座席へ乗せて走らせました。



「なっしー様、窓を開けていいですか?」

窓を締め切った状態では、とても臭いに耐えられません。


「すみませんが後ろの窓も全開にしてもらえませんか?」

なっしーはブツブツ言いながら窓を開けました。



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