しましまパンツマン
某所、夜10時過ぎ。
高層マンション1室。
全面防音強化硝子の窓からきらびやかな光に彩られた夜景が見えます。
「ネオンの明るさで、月も金星も見えないわね」
上からボンキュッポンのナイスボディを透ける薄着で纏い、女は振り返り言いました。
月が綺麗ですね――。
夏目漱石の名訳を思い出し、男はグラスに入った「浜崎の黒角」のロックをクィッと傾け喉を潤しました。
肌にはまだ、心地よい感触と火照りが残っています。
艶っぽく喘ぎ声を漏らした女の唇には、名刺についていた真っ赤な色はありません。
高層マンション1室。
全面防音強化硝子の窓からきらびやかな光に彩られた夜景が見えます。
「ネオンの明るさで、月も金星も見えないわね」
上からボンキュッポンのナイスボディを透ける薄着で纏い、女は振り返り言いました。
月が綺麗ですね――。
夏目漱石の名訳を思い出し、男はグラスに入った「浜崎の黒角」のロックをクィッと傾け喉を潤しました。
肌にはまだ、心地よい感触と火照りが残っています。
艶っぽく喘ぎ声を漏らした女の唇には、名刺についていた真っ赤な色はありません。