しましまパンツマン
「花吉さん、何だか可哀想だね。ゆるキャラって」


「そうやね~」



某所。

ライダースーツに身を包んだ胸子は、胸元に入れた黒手帳を開き、絶叫しました。


「ズパーン!!はかったわね~!?『残念でした』って何なのよー!!」



いつも裏切ってばかりの胸子。

裏切られる側の気持ちを痛感した瞬間でした。


本物の黒手帳に記された情報には、今回のお宝の秘密が記されていたに違いないのです。


もしかしたら……。


胸子は考えます。



あの桃ボケの男は自分のパンツのゴムにでも、マイクロチップを縫い込んでいたかもしれない。


えーー!!ぱ、パンツ!?

想像したのはニョキっと立ち上がった黒玉。


「いやーーーっ!!」


胸子は、叫んだ拍子に偽物だった黒手帳を思い切り放り投げていました。



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