しましまパンツマン
「ダイアさん。今、ニュース見たんやけど青島県の熊どんが……」


ダイアさんの喫茶店。
駐車場に車を置いて、でーんさんが入ってきました。


「僕も今、ニュースを見ている所です」


ダイアさんがグラスを洗いながら言います。


「なら話は早い。どうやら熊どんが、この村に来てるらしい」


「え!?」


「しましまパンツマンが、ダビットソン走らして捜してはるんや」



「しましまパンツマンが!?……まだニュースでは失踪したとしか」


「マスコミが嗅ぎ付けてくるんも時間の問題らしい。ダカラ市から持ちかえった、ダカラの熊どん像を持ってる可能性があんねんて」


ダイアさんはグラスを拭きながら、「ダカラガラスの!!」と一際、声をあげました。


「もし、熊どんを見かけたら連絡してや。俺はコルキ姐さんとこに……なんや、泊まってるなっしーが気になって」


「わかりました。ゆいむさんとしずっちさんには僕から伝えます」


「頼むわ」


でーんさんは慌ただしく車に乗り、旅館の方向へ走って行きました。


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