しましまパンツマン

殿と仰向けになった、ゆるキャラ。

頭に幾つも乗せた立派な梨の実を指でつついたり、揺らしたり握ったり、興味深く診察しているのか、弄んでいるのか最早、わからないくらい触りまくったメーイさん。


今度は白目を向いた目を親指と人差し指で、瞼をくるりと裏返し、次に口を無理やりこじ開けて言いました。



「口の両端をイーって引っ張って、思い切り」


誰も触ろうとしません。



「あ!!ビニール手袋、カバンに入ってるから」


番頭さんが渋々、ビニール手袋を着けて言われた通り、口の両端を引っ張るのを確認し、メーイさんは麺棒で口の中を数回擦って、シャーレに入れると

「もういいわよ」と微笑みます。


「何を調べたんですか？」


「インフルエンザの陽性反応」


コルキさんの問いにメーイさんは平然と答えました。