狛犬に好かれました。
私は、今世紀最大のため息をついた。
「そうでもしねぇとお前、乳くれなかっただろ?」
ってことは、社に招いたのも、神様の力?を与えた時も、全部中身はコイツで……。
そう考えたら、急に顔が火照りだした。
「安心しろ。お前の胸には興味ねぇから」
「私が気にするのっ!」
ヤツは私から少し遠のいて床に座った。
「はぁ~肩凝ったぁ~。ずっと石像だったからマジ肩、痛てぇ」
すると、自分で肩をトントンと叩き出した。