6年目の春~君と僕のさよなら~
2年目。
また優紀くんと同じクラスになれた。
そして何があったのかはよく覚えてないけど
急速に仲良くなったの。
「 莉那~!今度の土曜日遊ぼうよっ 」
友達の優奈(ゆな)。
私と優紀くんが話すきっかけを作ってくれた大切な友達。
優奈は私と比べ物になれないくらい美少女。
真っ白な雪みたいな肌。
お姫様みたいな真っ黒な長い髪。
男子だけじゃなくて女子ウケもいい彼女。
そんなみんなの憧れである優奈が私の友達なんて
信じられないくらい。
そして感謝してもしきれない女の子。
「 あ、優紀の家いく? 」
ぼそっと呟いた優奈の言葉に
私の胸はひどく飛び跳ねた。