短編集
……えっと……どうすればいいのかな…。

「おやまぁ、秋斗くん、こんにちは。」
おばあちゃんが帰ってきてその男の子に言った。

秋斗…?


「こんにちは」
「そうだ、紹介しなくちゃねぇ。この子は孫の空ちゃん。今ちょっとした事情があって来てるんだよ」

秋斗という男の子は私に頭を下げた。

「空ちゃん、この子はお隣の秋斗君。」

私もさっきの秋斗君と同じく頭を下げる。

「そうだ。秋斗君、空を連れて裏の山で栗拾ってきてくれないかい?」

初対面の人と2人っきりなんて…。
秋斗君はうなずくと、私を来いというかのように一瞥すると歩きだした。


私はおばあちゃんからカゴを貰って、秋斗君を追いかけた。
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