短編集
「那央、ゴハン食べよ」
「うん」
私たちの昼食指定席の後ろの窓側。
友だちの理緒と私は向き合った席でいつも楽しくゴハンを食べてる。
「ねぇ、今日の数学わかった?」
「全然。もう私ダメかも……」
二年生になれば進路についてしっかり考えなきゃいけないし……成績も上げなきゃどこにも行けなくなっちゃう。
「前からダメだったんじゃねーの?」
後ろを向くと景平君とその友だちの圭太君が。
「圭太〜」
理緒は圭太君を手招き。
圭太君は理緒の彼氏君。
すごく優しい男の子で、人気もあるんだ。
それより、私はこっちをどうにかしなきゃ……景平君を。
「わ、私は前からバカだけど……」
「なんだ。分かってんだ?」
うっ……そうだけど、そうだけどね……結構傷つく。
「私だって、得意な教科くらいあるよ!」
何?って疑わしげに見下しながら見てくる。
さすがの私もちょっと腹が立ったから、立ち上がった。
「古典!」
私が精一杯の自信を出すと、景平君はちょっとイヤそうな顔。
……なに?
私の顔がキモいとか…!?
「うん」
私たちの昼食指定席の後ろの窓側。
友だちの理緒と私は向き合った席でいつも楽しくゴハンを食べてる。
「ねぇ、今日の数学わかった?」
「全然。もう私ダメかも……」
二年生になれば進路についてしっかり考えなきゃいけないし……成績も上げなきゃどこにも行けなくなっちゃう。
「前からダメだったんじゃねーの?」
後ろを向くと景平君とその友だちの圭太君が。
「圭太〜」
理緒は圭太君を手招き。
圭太君は理緒の彼氏君。
すごく優しい男の子で、人気もあるんだ。
それより、私はこっちをどうにかしなきゃ……景平君を。
「わ、私は前からバカだけど……」
「なんだ。分かってんだ?」
うっ……そうだけど、そうだけどね……結構傷つく。
「私だって、得意な教科くらいあるよ!」
何?って疑わしげに見下しながら見てくる。
さすがの私もちょっと腹が立ったから、立ち上がった。
「古典!」
私が精一杯の自信を出すと、景平君はちょっとイヤそうな顔。
……なに?
私の顔がキモいとか…!?