漫画家の君(仮)
君のノートには……
・*・*・*・*・
オレンジの光が教室に差し込む
その光は忘れ物をした俺を祝福しているようだ
部活終わりそんなことを考えながら
俺は廊下を走った
目的、忘れ物を取りに行くためだ
「はぁー……忘れ物とかだっせぇな」
ぶつぶつ独り言を言いながら
自分のクラスへ向かう
教室はもう誰もいない
自分の足音が教室に響く
急いで自分の席から忘れ物をとる
そして急いで帰ろうとした……
ふと、目のはしにノートが見えた
机と机の間に落ちていたノーとは
水色のドット柄のノートだった
「……誰のだ?」
名前は書いてないが表紙に【数学ノート】
と綺麗な字で書かれていた