漫画家の君(仮)
「……ここか?」

「うん!おじちゃんありがと!」

俺と美波が来たのは漫画家のサイン会
この漫画家の絵が美波は好きらしい
俺もこの絵はなぜか好きだ
とても懐かしい感じがして…

列に並んでる間
この人の作品のあらすじを読んでいた


“先生を好きになった一人の主人公
その恋を応援してくれる男子生徒
やがて主人公の愛は男子生徒へと向けられた
そんなとき主人公は引っ越すことに
愛は儚げに散ったのだった…”

読み終わってふと不思議な感覚になった

「これって……」

「次の方ー!どうぞー」

次は俺たちだったらしく美波に
手を引かれながら漫画家の元へ向かう

「……えっ」

その声は昔と変わらなかった…

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