漫画家の君(仮)
「長谷川…?」

「な、永瀬くん!?なんで…ここに?」

そう言った長谷川は引っ越す前と
なにも変わっていなかった

「……その子は?」

「私、椎名美波!小学4年生です!」

美波を見て微笑む長谷川
“姉貴の子供な”と補足する

「…変わってないな、長谷川」

ずっと言いたかった…
好きだと伝えたかった
長谷川が引っ越してもう伝えることは
不可能だと思った
でも…

こうやってまた会うことができた
奇跡ってあるんだなって思った
このチャンスを悔いのないよう俺は…

「なぁ、長谷川」

「ん?なに?」


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