漫画家の君(仮)
とりあえず中をペラペラ見た
三角形やグラフの図もとても綺麗だった
しかし肝心の名前がないのでどうすることも
出来なかった

「……………ん?なんだ、これ?」

俺が開いたページ
そこには…絵が描いてあった
モデルは俺達の数学の先生、山代先生だった
見た瞬間すぐ分かった
それほどまでにこの絵は本人にそっくりだった
髪型は勿論、目やほくろまで
忠実に再現されている

俺はこの絵に惚れてしまった

山代先生は好きではない
が、この絵はどこか可愛いげがあった

「…な、何してるの……?」

「えっ!?」

突然聞こえた声
この声の主が分かるのに時間はかからなかった

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