漫画家の君(仮)
「おいおい……豪邸かよ…」

長谷川の家の前で立ち尽くす
庭に噴水のようなものが見える

家は、幼馴染みの沙弥に聞いた
変な目でジロジロ見られたが……
気にしないことにした

「よし、インターホン押すか……」

恐る恐る人差し指をボタンに近づける
そして

“ピーンポーン”

となった
しばらくしてガチャっとドアの音がした
奥から誰かがやってくる
それは…

「あら、真捺のお友達?」

長谷川のお母さんだった
そして長谷川のお母さんは
俺を家に入れてくれた

・*・*・*・*・*・*・

「それにしても……
真捺のお見舞いなんて、ありがとうね」

そう言って俺の前に紅茶を出してくれた
その紅茶の奥には手作りであろう
パウンドケーキが置いてあった





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