ダンナ様はコーコーセー。
一時間目
空が青く澄み渡る日曜日の朝。
あたしは、パンの焼ける匂いで目をさました。

「おはよう。トーストはジャムでいい?」

そのベッドルームのドア越しの声に、リンゴジャムーとうめいてシーツにくるまりながら寝返りを打つ。

起き上がってルームシューズをつま先にひっかけてキッチンに出ると、エプロンをした若い男子がフライパンと菜箸を手にオムレツをつくっているところだった。
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